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節税の意味がないから、借金をする

2011.11.12

わたしのことをノンバンク礼賛論者だと思われるかもしれないが、けっしてそんなことはない。ケースバイケースで借りるのがいちばんよいのである。ことに、膨大な資産を持っている方の場合などは、やはり銀行のほうがよいようだ。実際にわたしの目の前で起こった例を紹介しよう。新宿にある資産家の方がいらっしゃる。ビルを何軒も所有していて、その時価が七十億円。しかも借入金はゼロ。担保にはいっている物件もひとつもない。そこからの年収が1億円ある。

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人間の生活費などというのは、どんなに贅沢をしてもたかがしれている。この方も年間二百万円程度しかつかわない。だから、お金が残って仕方がない。税金ばかりかかる。あるとき、税理士に相続税額の算出を依頼したら。なんとまるまる一年もかかってしまったというのである。どんなにうまく節税しても、十億円は相続税を払わなければならないことがわかった。そこで、なにか物件を買って借金をすることにした。もちろん、この人は個人で六億円もの銀行預金を侍っているから現金で払えるのだが、それでは節税の意味がないから、借金をするのである。





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